本日は清水亮さんが執筆された「よくわかる人工知能 最先端の人だけが知っているディープラーニングのひみつ」をご紹介致します。
本屋さんのビジネス本コーナーではなく、科学技術関連のコーナーに置いてあり、タイトルに惹かれて即買いしました。
人工知能という言葉が、僕らの生活にどんどん近づいてきたなぁ〜という感覚を覚える今日この頃ですが、著者の清水さんは経営者であり、実際にプログラマーでもあるそうで、IT初心者にもわかりやすく丁寧に説明がされています。
iPhoneにも数年前からSiriが搭載されたため、Siriが本物の人工知能ではないにしても、俄然興味深い内容です。
ここ数年、ITの世界では、人工知能やビッグデータ、ウエアラブル、そしてソフトバンクのロボットや、スマート家電などの言葉もよく耳にします。
特に今年は人工知能と人間の碁の対戦が話題になりましたし、数年前から人気の3Dプリンターもそうですが、ソフト・ハード問わず技術は、予想以上に早いスピードで、確実に進化しているなと思います。
1980年代のアメリカのドラマ「ナイトライダー」の時代がそこまでやってきているんです。
人口知能とは少し違うかもしれませんが、矢沢永吉さんが車を手放し運転するCMも毎日みかけます。
ビールのCMで踊りながら飲んで、手放し運転って、さすがロックの頂点です。。。
さて、冗談はこの辺でやめて、書籍の話に戻します。
この書籍にはGoogleの開発した人工知能と人間の会話も記載されています。
映画の字幕から学習したとのことで、人工知能の返答はとても興味深い内容です。
Googleの持つネット上の情報や、各種ビッグデータを学習していけば、人工知能はとても知能が高い「人格」になるのでは?と、知識の乏しい私でも想像が出来ます。
そして、別のページですが、人工知能にはホルモンが必要との記載があり、人工知能ますます興味深い。
時代とともに人間が行う作業を、それぞれの機械がこなしてくれて、私たち人間はゆとりのある時間を手にいれました。
2025年には人工知能に大きな進化があるとTVでもやっていましたし、子供の頃に夢みたロボットと共存する未来がもうすぐやってくるかもしれません。
そしてこの書籍の中で、アメリカの国勢調査に関しての記事が秀逸です。
1880年のアメリカの国勢調査には集計に7年の期間がかかったそうです。コンピューターもなく全て人力での調査のため集計には困難を極めたそうです。
そして10年後の1890年、人口も増えてきたため、今度は13年かかるのではないかと言われており、政府は解決案を募集しました。
そんな時、発明家のハーマン・ホレリスから自身の発明品を使いませんかと提案がありました。
彼は小さな横長のカードに、穴(パンチ)を空ける装置と、穴の数を集計する装置を発明し、13年かかる調査を1年半でやれると提案したそうです。
そして国勢調査にはホレリス案が選ばれ、期間短縮だけでなく、予算内かつ正確に集計され、なんとダブルチェックまでしたそうです。
その後のホレリスは集計マシンの会社を興し、その会社は後にIBMという名前に変更されます!
おぉ、なんと、IBMとは!! これは明日誰かに話したいトリビアですね。
この書籍、新しい技術が惜しげもなく記載されています。ガジェット好きな方へもオススメです! @カイト
目次: 第一章 人工知能と深層学習のいま
第二章 深層学習はビジネスをどう変えるか?
第三章 最新のAIはどこまでできるのか
第四章 人工知能は意識を持つのか?
第五章 ディープラーニングの先にあるもの
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